人気ブログランキング |

全身性エリテマトーデス(SLE)について、入院体験談、人間関係など


by o2yuki-ikuy2o
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

病は気から

同時期に入院していた患者さんのお話です。

1度目の入院は、内科で病棟がくくられていて
様々な病気の方がいました。


そこで、2人のガン患者の方に出会いました。

==================================

1人は既に抗がん剤治療を行っていて、
1週間前後の入院を月に1回何度か行っている方。

酸素ボンベを使っているので、両手で物は運べないものの、
飲み物を買ったり、体を拭いたり、トイレに行く事も
すべて自分でやっているようでした。

深い詮索もしてこないし、話も面白いので、
よくお話していました。
毎回退院したら、頑張ったご褒美にウナギを食べているそうで、
いつもウナギを食べる事を楽しみにしていました。

3ヶ月間の入院中、
その方は何度か入退院をし、毎回同じ部屋でした。
3回目に入院してきた時は
まだいるの〜?なんてケラケラ笑ってました。

抗がん剤の副作用で大変そうな時はたまにありましたが、
それ以外の時は楽しくお話をして、
ほとんど病気の話はお互いしませんでした。

そんな様子で、特に病状は悪化をする事もなく、
順調に治療は進んでいるようでした。

余談ですが、その方は体内時計が正確すぎるんです。
ご年配の方でよくお昼寝をされてました。
。。が見たいテレビ番組が始まる時間になると、
ピタっとイビキが止まり、テレビを見始めるんです。
それが、正確すぎていつもおかしくて仕方なかったです。

以下、この方をウナギさんとします。

==================================

もう1人は最初検査の為入院し、
検査の結果、ガンであったようです。
ウナギさんと全く同じガンのようでした。

この方はウナギさんと違い、
まずガンを受け止める事が出来なかったようです。

受け止められないし、入院しているのも嫌
治療も嫌と拒否していました。
特に他の病気はお持ちではない様子で、
病気自体が始めてのようです。

家族の方の反応も違いました。
ウナギさんは数日に1回ご家族が様子を見にきて
洗濯を入れ替えている程度でしたが、
この方のご家族は
ずーーーっと面会時間中誰かしら居る事がほとんどでした。

しかも1人2人ではなく常時4人前後。
大部屋なのに、ギュウギュウに椅子を詰めて
ずっと「かわいそうかわいそう」と言っていました。

ごくまれに家族の方が居ないと、
暇なのか、ずっと私に話かけてきます。
内容は延々
「あなたは若くてガンじゃなくていいわね」
という話です。

最初は、話を聞きたまにどこが悪いか聞かれたりしたので相手してましたが、
ずっと「あなたは若くてガンじゃなくていいわね」話が繰り広げられるので、

「私は確かに、あなたより年齢も若いし、ガンでもないです。
けど、その年齢まで私みたいに病気せず過ごせた事への感謝はないんですか?
あなたがいいわねって言っている私は、難病を抱えて生きて行くんですよ?
それなら耐えられるんですか?」

とあまりにしつこいので言いました。
たぶんあまり伝わっていなかったと思います。
普段なら受け流しますが、初めての入院で、
余裕がなかったので、結構キツく言いました。

それから治療はなかなか開始されず、
この方は呆け始めてしまいました(現実逃避?)

真夜中にいきなりドライヤー、メイクアップを始めたり、
人のベットに誰か(おそらくご家族)を探しに行ったり、
自宅と勘違いして、窓から出ようとしたり。

目が離せなくなったようで、ナースステーションに一番
近い部屋へ移動させられました。

この方が入院して1ヶ月経過した頃には
ご自身で歩く事も出来なくなりみるみるうちに衰弱していき、
ご家族の方の「かわいそう」もよりいっそう増していました。

2ヶ月ほど経つと、
大部屋にいる事も難しくなったようで、
個室に移動していきました。

それ以降は全く姿を見かけなくなりました。
ご家族は出入りされていたので、入院はされていたと思います。

ガンの治療前に衰弱しすぎてしまい、
治療が出来ないかもなんて話も噂で聞きました。

==================================

薬や治療との相性は人それぞれ違うので、
この方が治療をしたとしてどうだったかはわかりませんが、
病気に対する向き合い方、
気持ちの持ち方によって、ここまで違うものか!!
と思わせられる体験でした。

個室にいってしまった方も、
元気なうちに治療がスタート出来ていたら、
嫌な入院も短くて済んだかもしれないのに
と思うと、切なくて仕方ありませんでした。


ウナギさんは、変に前を向く事もなく、
ただ、少し生活をする場所が違うだけで、
いつも通りに過ごし、出来る事を楽しんでいる
という様子でした。

ウナギさんのスタンスはとても素敵で心強かったです。

今でも、少しくじけそうになる時は
自然とウナギさんの事を思い出し、
出来る事、出来た事を楽しもうと心改めています!


by o2yuki-ikuy2o | 2014-04-01 15:53 | 入院手記より